SMALLTALK-80 THE LANGUAGE AND ITS IMPLEMENTATION

Addison Wesleyの2冊目。通称「青本」。電子書籍でよければ読めます(http://www.e-booksdirectory.com/details.php?ebook=3352)。
これが大変示唆に富んだ本で、何ともおもしろいです。VMの構造なんかはなるほどって感じ。
しかし、やっぱり、Smalltalk-80のMVCって「グラフィックコンテキスト」を持って無かったんね。thiscontextに入ってるから困らないのかな。
あと、メモリ空間が妙に狭いように見えるのは30年の年月ってやつだろうな。Smalltalk-80自体はこのまんま永続させるつもりはあまりなかったようなので(と、次のBITS OF HISTORY,WORD OF ADVICEに書いてある)、ハードウェアが進歩したら互換性を無視して32bit,64bitに移行するつもりだったのかも。
bitbltVMバイトコードに密接に結びついていて(正確には「プリミティブに結びついていて」)グラフィック描画を何でもかんでもbitblt経由でやろうってのはおもしろいです。なるほど、こうやって移植性を確保してたのか。