ソラノヲト

最後まで。サバゲの話も13話も見たよ。


なかなか面白かった。
彼方の絶対音感の話が後半どうでもよくなっていったのは作劇的にはマイナスだけど、アメイジング・グレイスで双方の攻撃がぴたりとやむ展開はなかなか。あれが作内世界での「皇女のテーマ」なんだろうなー。かろうじて英語は残っているようなので(いろんな言語がごちゃ混ぜになっているうちのタケミカズチの車内ディスプレイにある)、歌詞も現地の言葉で残ってるんだろうな。盲いていた我も今は明るく。
しかし…何と言うか客層不明のアニメだなー。女性向け、と言うわけではなさそうだけど、その割には女性に共感させようという話が多いし(彼方が30分トイレを我慢する話なんか、どう見たんだろう(^^;))、フォーマットとしては魔女部隊でもミリタリーを女性で、というものでもなく「寄宿舎もの」のバリエーションだし。ゆっくりたそがれていく世界やタケミカズチの強さ(数少ない第0世代の生き残り、って、よく見ると途中でちゃんとネタ振りがある)なんかは男の子向けなんだろうなぁ、とか思うとなおさら。


あと、すごい背景+音楽アニメ。スエズの町の構造(最終話くらいになると結構地図が見えてくる)や、世界を取り巻く空気がお話以上に優先されてて、ともするとドラマとしての整合性を置き去りにしてでもそっちを書くことに力を入れているのはいい感じ。雰囲気映画にしたいんだな、これ。
脚本を一人で書いているので「数回前のネタをこっそり回収」とか「多少のつじつまの齟齬はこの際おいといて」とかやってるのは強いですね。
続き物はこうじゃないとね。
しかし、彼方はどうやって皇女様の後を着いていくつもりなんだろうか? 皇女様の側で手を回すんだろうなー。