日本の電子音楽
本はMIDI全盛になってからのことはさらっと流すという方針なので思いつくまま。
- X68000でステップ録音「ですらない」MMLによる超演奏が流行る
- システムサコム(元は計測機器メーカ)がソフト部門を作って、そこの学生アルバイトが会社を説得して「再生専用」MIDIボードを安価に売り出す。以降システムサコムはオリジナルソフトでも、どんなベタ移植作品でもなぜか音楽だけは複数の音源に対応する(しかしそのアルバイト作曲家はあまりに若いうちになくなる……)
- コナミが自作曲を特定音源のMIDIとしてオペレータに作らせ、音楽本体とMIDIデータの両方を同梱して売る
- Yamaha MU100の「フォルマントシンギングボード」が一部で大流行。今のVocaloidの遠い祖先
- サンプラーによるサウンドフォントとVSTiによる音源のモジュール化再び。ただし、パソコンの中だけで。
- E-muとEnsoniqのチップが2000円程度で叩き売られる。性能はタンスE-muやEnsoniqのキーボードと同等。
電子音楽がVCOであったのはシンセサイザーにとって幸福でしたが、私たちチップチューンの人間からすると、「オシレータは分周比」でしかないですね。8253みたいなタイマーやSH-2のPWM発信モードまで音源にするぐらいですから。