映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと/シド・フィールド(isbn:9784845909278)

プロットポイント1,2の話も重要ですし、パラダイムの構築と、パラダイム自体を俯瞰することも重要ですが、一番重要なのはここ。

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書き続けよう。一日ごと、一ページごと地道に書き続けるのだ。そうすれば、書いている課程で今まで気づかなかった自分を知っていくことができる。

ストーリーを展開し続けなさい。シーンを書いて、それをいちいち直していっては、60ページくらいですべてのエネルギーがつきてしまうだろう。そして結局、プロジェクトを中断してしまう。多くの脚本家がこの方法で初稿を書いているが、結局完成できなかった。大きな変更は、第二稿でやるのだ。


15章、16章は蛇足かなー。だからハリウッド映画は原作よりも劣るものに必ずなることが判るし(シド・フィールドは原作よりいい映画があることを信じてるようですが。そんなのは幻想です)、コラボレーションによる合議が創造性を発揮することはほとんど無いはず。誰かが「多数決を取りましょう」なんて言い出したらその瞬間に駄作になること確定ですし。すべての行動には意味があって、平均すればするほど意味は薄れていくので。
ともあれ、この本に載っている程度の基礎すらもできていない人に「なぜ君の脚本は読むに値しないのか」と突きつけるには非常にいい本です。