管弦楽法(isbn:4276106826)

ええと、「ベルリオーズ」(フランス人)の書いた底本を元に「シュトラウス」(ドイツ人)がツッコミを入れた管弦楽法の古典の日本語訳。
ナチュラルトランペット」って初めて聞いたよ。ピストンで長さを制御せずにどうやって音階を作ってるんだろう? 唇で音程をそのままだしてるのかなぁ?
「電気式メトロノーム」が歴史を感じますね。ようは「みんなでドンカマ聞きながらいこう」って奴ですな。指揮がいらなくなるという。
所々に出てくるワーグナーがさっぱり判らないという欠点はありますが(すみません、私の無知の所為です)、全体で一つの楽譜じゃないというのは吹奏楽部でちょっとかじっただけなので「そんなものもあったなぁ」という感じです。下っ端の最初の仕事なんだよね>移調
和声学や対位法に関する話はほとんど出てきませんでしたが、「どの楽器をどこでどのように使うと、どのように効果的」なのかがわかってよかったです。ベルリオーズが今の四つ打ちハウスを聞いたりしたら「こんなの音楽じゃない」と言い出しそうだ。

音程の定まっていない打楽器の中で、もっともひどい損害を及ぼし、現代音楽の中でもっとも間違った使われ方をされている楽器は大太鼓だろう。