スマートフォンの使用者数

たとえば電車に乗ったとして、電車の中でスマートフォンを使っている人というのは結構少数派です。
確かにW-ZERO3とその眷族の普及でだいぶ見かけるようになりましたが、それでも「普通の携帯」を持っている人に比べればまだまだ少ない方。スマートフォン内のシェアではかなり高いはずのiPhone/iPhone3GSも電車の中で使っている率は高いのかも知れませんが、普及台数の概数を見るとちょっと市場としては寂しいです。
もっとも、iPhoneにしても、WindowsMobileにしても一番のターゲットは北米で、日本はそれに比べればだいぶ少ないでしょう。そう考えるとスマートフォン向けにソフトを作っているとちょっと寂しい気分になってきますね。


ちなみに、Android Market,Windows Marketplace for Mobile,App Storeと三大スマートフォン向けマーケットを制覇しましたが、一番売れないのはAndroid Marketですね。体験版だけなら900ダウンロードを超えるほどの人気があるのに買った人の数は微々たるもの。割合的にはかなり寂しい限りです。
Windows Marketplace for Mobileも「日本市場」はほとんど無いと言っていいんじゃないでしょうか。WindowsMobile6.5にはプリインストールされているはずなので、今後は増えそうではありますが、現行機種を使っている人たちがどれくらいMarketplace for Mobileの存在を知っているかどうか。欧米は日本市場に比べるとまだユーザーが居ることが判ります。それでも多くはないですね。この数だと広告を打つのもはばかられる感じ。
App Storeは先の2つに比べればまだ数は出ています。iPhoneを買っている人はオンライン購入に抵抗がないんだろうなぁ。
どちらにしても、じっさいの購入数は口に出すのをはばかられるような数なので秘密です。


とはいえ、「直販」できるのはやっぱり魅力的。iModeや他のキャリア(十把一絡げ(^^;))は参入するだけでかなりの手間がかかって、運営にも更に手間がかかるという悲しい現実がありますから。知人のやっていたサイトなんかユーザー数2桁とか言ってたもんなー。100人いかないサイトだと、サイトの維持だけで赤字になりますから。
ゲームの場合、プログラム自体の工数よりもどちらかというとリソースにかける工数の方が大きいので、言語や環境が違っても移植自体には大して苦労しません(あ、念のため。移植自体に苦労しないように設計してるから、ですよ)。
解像度や端末毎のくせなども上手くすれば設計段階で吸収できるし、固定されたプラットフォームじゃないからといって困ることは余りありません。
ただ、この3プラットフォームから真っ先に撤退するとしたら、Windows Marketplace for Mobileかなぁ。割合古い端末からターゲットにしている割りに(これはつまりユーザーが多い、ということを指しますが)、描画性能がいまいちだったりするので。
今回のシリーズ「無我」は描画性能を気にするような作りではありませんが、次回作は描画性能はある程度ないと動かないだろうことを考えるととりあえず作ってみてから考える形になりそうです。Advanced/W-ZERO3[es]で快適に動かなかったら撤退を考えるべきかなぁ。GDI+は何も考えずに転送する分にはそこそこな性能を出してくれるんですが、拡大だの縮小だの始めるととたんにダメになるしなぁ。
やっぱりAndroid端末は(しょぼいとはいえ)通常描画でもハードウェアアクセラレーションを使っているようですし(無いなら無いなりにやってるんだろうけど)、iPhoneも通常描画でもハードウェアアクセラレーションが効いているようです。無理にOpenGL|ES使わなくても凝ったことをやらなければ速いし。
とりあえず、T-01Aを見ている限りでは、GDI+での描画にはハードウェアアクセラレーションは使っていないようですし(ただ、T-01AはCPUがすごい速いので何とかなってる)、今後出るHYBRID W-ZERO3はCPUは決して速くはないからなぁ。最新機種で重いというのはさすがにゲーム的にはまずいでしょう。
少なくとも性能的にはハードウェアアクセラレーションを持っているHYBRID W-ZERO3ではDirectXを使うとそれなりになるのかも知れません……けど、やってみないと判りませんね。


特定のAPIを使わないとパフォーマンス出ないなんてのはさすがにプラットフォームとしてはあんまり先はない気はするんだけど。WindowsCE7は通常描画にアクセラレーションを使うのかなぁ。デスクトップ向けのVistaは通常描画にアクセラレーションを使ってだいぶ快適になったので、その方向に行くのは確かだと思うんだけど。とはいえ、ハードウェアアクセラレーションを持つチップを使うとは限らないしなぁ。なにせWindowsCEは組込用の汎用OSなので。
DSi wareにでも参入しようかな。開発にPDA向け以上のリソースを割く必要があるけど。ちなみに次回作はミニゲームではなくフルスペックのゲームです。ちょっとおもしろいPC連動を考えていますので、PCを持っている人がスマートフォンを欲しくなること請け合い。