ネトゲ廃人

面白かった。「廃人」という名称を使っている割にはFF11の話が多いのは(スクエニの人たちは「廃人」という言葉をひじょーに嫌がる)、やっぱり延べ人数の多さの所為だろうな。さすが。


オンラインにはまっていたのはネットゲームが一般化するよりもずっと昔の話なので、(あ、CrossFireぐらいはローマ字でやってたよ、念のため)今時の廃人がどうなっているのかに関してはこの本以上の知識はないのでそういう意味ではスタンスの批判とかできる立場ではないのですが、見た感じどちらかに偏っているわけではなさそうなのがほっとします。
そして、これが書いているのは「ネトゲ」ではなく「オンライン」であることに注目すべきです。たまたま一般の人がネットワークを使って何かをする際にはゲームがメディアになりやすいだけで、ゲームでなくても同じ事は起こるし、ゲームでなくても廃人には簡単になれます。オンライン廃人だった自分が言うんだから間違いない。よく言われたもん。「Florianが実体を持った人間じゃなくて、コンピュータチップだったとしても俺信じちゃうよ」って(褒めてない)。
今でこそオンラインFlorianはなりを潜め(ITベンチャーは忙しいのよ)、メールに返答することすらもゆっくりになりましたが、気分は多分まだ廃人です。
あと、廃人にとっては、オンラインとオフラインの違いはさほど重要ではないことにまだ筆者の人は気づいていないみたいですね。確かにまだオンラインの情報とオフラインの情報を区別しないと困る世の中に生きていますが、もうそろそろ区別する理由が無くなる時代になるはずです。それが、リアルなグラフィックや肉体感覚ではなく、人生自体が単なる情報の一部でしかないという意味においてね。