ゲーム的リアリズムの誕生

東浩紀
あー、なるほど。システムとしてストーリーの一部を語るという方法論はゲームに特異なものではありましたが、こうしてメタフィクションの一部として位置づけることも出来るわけですね。メタフィクションは好き。ポストモダンはたぶん嫌い。


ちなみに、巻末に載っていた「AIR」の評論で、「この作品は評論的には作り手も作ってない」なんてなことを言ってましたが、麻枝さん的には十分評論的に作ってたんじゃないかなー。なによりも、ソネットとして作品のあらすじを語るオープニング「鳥の歌」(国歌)とか、まさに東浩紀的なメタフィクションとしての解釈を読者に提示する(それも、かなり露骨に)エンディング「Farewell song」とか、評論的じゃないと出てこないと思うんだけど。