沈黙のフライバイ

野尻抱介
おもしろかった。落ちに関しては当たり外れあるけど(「ゆりかごから墓場まで」なんかあの問題提起からどうしてあんな変な落ちになることやら)、科学的な裏付けをほら話として風呂敷を広げる手段はお見事。これぞSF。
最後の「大風呂敷と蜘蛛の糸」は以前提唱した「文化部小説」の極みですね。工学系の研究はみんなそうなのかな。私の知っている大学は一つしかないので、他は知らないんだけど。