Willcom D4で汎用アプリ

基本的に、この手の小さいデバイスは小さいデバイスなりの専用アプリケーションを動かして、その用途を実行するという作りです。
ところが、Willcom D4は、まぁ、色々あるにせよ汎用機ですので、動いているアプリも汎用アプリです。
一番極端なのがWindowsメールOutlookですね。今までPocket版じゃないOutlookなんかバックアップ目的でしか使ってこなかったので、その機能に驚いています。良くできてますねーこれ。Exchangeサーバーがあればさぞかし便利なんだろうな。
Officeやエディタもそう。フルスペックのxyzzyBecky!が使えるとWillcom D4がメインマシンに格上げされます。
いままで、携帯向け端末はあくまでサブセットもしくは、サブビューを提供するためのものでしたが、いきなり本体なんだもんなー。
かなり使っていて違和感があります。
あと、汎用アプリを色々使えるので特定目的のために専用アプリを作ろうという気にならない当たりがPCです。
Windows MobileにしてもLinuxZaurusにしても、iアプリ端末にしても、出来合いのソフトは自分の用途にぴったりである可能性は低めでした。
仕方がないので色々自作してきましたが、今回は自作しなくてもいきなり本物。寂しいような、これが理想のような。


しかし、Windows Vistaはモバイル端末には向かないOSです。
あ、いや、人が言うほどWindowsVista悪いOSだと思っていません。そりゃ、期待していた新機能は含まれず、UIの変革は中途半端で、グラフィックのパフォーマンスを食います。でも、きちんと分業できているのはOSの能力としては良いですよね。
ただ、SuperFetchにしても、省電力のためにやるには余りに投機的すぎます。HDDはCPUパワーを食うのでできれば普段は待っていてオンデマンドでキャッシングするぐらいの方が電池のためになります。そういう意味では、ReadyBoostもHDDからのコピーが重いかもなぁ。
UIに手をかけすぎなのも気になります。これも、テーマサービスを切ると2000準拠にまで戻るのかなぁ?
あと、スリープ時のハイブリッド挙動が怪しいのも気になります。メモリを保持したままHDDにも書き出してる……はずなんだけど、スリープから復帰するときにHDDを使ったことが一度もありません。不正終了はしょっちゅうなんだけど(^^;)。
どうせ再起動に使えないのならHDDへの書き出しはしなくていいんだけどなー。ハイブリッドスリープを切ればいいのかな?


Willcom D4はそれこそWindowsCEや軽いLinuxディストリビューションを乗せた形できたのなら今とは違った快適なデバイスになったと思います。なにせ、CPUパワー一つとってもダントツに性能いいので。PCとして見るからしょぼいだけで実際のスペックはPDAなんてレベルではぜんぜん無いですから。
でも、「汎用のもの全部使える」というインパクトのためにはどうにもできなかったんだろうなぁ。
OQOVAIO Uが出たときにも言われた中途半端感を、今更実感しています。これにWindowsを削除して超漢字4を乗せたらさぞかし軽いんだろうなぁ(^^;)。W-SIMもLANも使えないけど。というか、デュアルコアに対応してないからHTの分CPUがもったいないかも。