1.25倍くらい速く打てるEmacs配列
ゲーム作家の米光さんのところ(http://blog.lv99.com/?eid=773767)でキーバインドを微変更して入力効率を上げる話がありました。
この手の話になるとその筋の人達の間で必ず出てくるのがHHK(Happy Hacking Keyboard)最強説。HHKはキーの数がえらい少なくてコンパクトなキーボードでなんとカーソルキーすらなく、エンターキーも小さいという、一般人お断りのキーボードです。
そのまま考えると全く持って使えないのですが、そこはそれ、20年以上の歴史を持つその筋業界のパワーはこの小さなキーボードを使い倒すためのいろんなテクニックを編み出しました。
- エンターキーはCtrl-M
- バックスペースはCtrl-H
- カーソルはCtrl-F、B、N、P
その上で、Ctrlキーは押しやすいAの左に置くとあらふしぎ、ホームポジションから全く手を動かさなくても全然困りません。
これだけでかなりの効率化が望めます。
というか元はその筋御用達のEMACSというテキストエディタがあって、それのキーバインドが上記のものだったのでした。
これをみんなが使い倒したのでいろんなソフトが同じようなキーバインドになり、HHKのようなキーボードが生まれることになったという流れが正確ですね。
ほかにも、ローマ字などの配置は換えずになるべく腕を動かさないものだと、
- ダイヤモンドカーソルは正義派
- viは正義派
- μTRONキーボード派
なんてのもあります。最近出たμTRONキーボード(http://www.personal-media.co.jp/utronkb/)なんか、エンターキーとバックスペースがなかなかすごいところにあります。ローマ字やQWERTY配列はそのままなので、米光さんの使い方では実は理想的なのかもしれません。すごい高いですが。
まぁ、xkeymacs(WindowsでいろんなソフトをEmacsキーバインドにするアプリ)を入れて、エンターキー、カーソルキー、Ins、Delなどは絶対さわらないという心がけをするだけで格段によくなる……かもしれませんので、試してみてもおもしろいかもです。
ちなみに、Emacsにしても、ダイヤモンドカーソルにしても、左手の小指が太くなるという副作用があります。これをイーマの小指と呼んで、宗教裁判の際の証拠として古来より採用されているのです(民明書房より(^^;))