いつでもどこでもセルフ開発

実はかなりセルフ開発にこだわっています。
Psion revoを使っていたときにはOPLを使って何かできないかといろいろやってましたし、SL-Zaurus時代は、何を思ったか携帯アプリのプログラムを組んだりしていました。IBMのJ9というJavaVMがかなり強力で、SWAPさえ確保すればコンパイラが動いちゃうという(実はこれで1本納品したことがある。携帯エミュレータ自体を細工して、CLDC+DoJaをZaurus上で動かした)。
Squeakも専用イメージを作ってSmalltalkプログラミングをしていた時期もありました。eToyは、さすがに無理が(^^;)。


NetFrontの製品版にはAccess製のかなり実績のあるJavaVMのJV-Liteがついてきます。これに、PowerToysのコンソールと、JDK1.1のJarがあれば、一応セルフコンパイルが……とW-ZERO3を買った当時思いましたが、メモリが足りないらしく断念しましたっけ。あれは、ワーキングメモリの所為なのか、WindowsCEカーネル特有のプロセス当たりのメモリ制限の所為なのか……。今なら動くのかなぁ。
実際には、WindowsCE用のJavaVMは他にもありますし、いろいろと手順は考えられます。WindowsCERubyとPowerToysコンソールとテキストエディタとか、ぶっちゃけ、Command.comもどき(cmd.exeもどきなのかな?)でも、ちょっとぐらいならプログラムは組めると思います。


あとは、携帯セルフ開発で最も重要なのは、根気ですね(^^;)。なにせ、開発環境ってたいがい重いので、CPUとメモリがひどく限られている世界では、人間がひたすら待つ必要があります。
とはいえ、昔話をするのであれば、8bitテープ時代のアセンブラはもっと重かったし、組み込みのROM焼きは大変でしたし、ポケコン上でハンドアセンブルするのに比べれば、CP/M程度の重さ(感性が磨かれる、らしい)で済んでいるのだから天国です。
幸い、microSDminiSDがとんでもない安価で手には入るご時世ですし、名目さえあればSourceforgeみたいなところをバックアップ先の外部ストレージとして使うこともできますので、いろいろと完全セルフ開発でもやりようはあると思います。
この手のプログラム自作世代の昔話は、それに比べて今時の若いものはプログラムすらも作らない、なんてな論調になりがちではありますが、いやいや、いい時代になったと思いますよ。