おしゃれ魔女ラブandベリー

しかし、こっちはどうにもこうにも……。望月監督の少女漫画タッチの作品にはいい思いがないのですが、どこを切っても今一つ感が……。
CGもゲーム版よりさらに微妙で(ゲーム版は、何から何まで「ああ」なので、そもそも微妙とすら思わないのに!)、脚本は言うに及ばず、きっちりロケハンをやった背景ですら見ていて悲しくなってきます。
メイドさん姿の二人(本当に「行儀見習として住み込んでもらいます」といわれる、本当のメイド)や、パンをくわえて「遅刻遅刻!」とぶつかって恋に落ちるというお約束など、今一つ客層が見えないくすぐりがあちこちにあったのも意味不明でした。これ、小学生にわかるのかなぁ。
救いはエンディングのどテクノポップの歌がちょっと楽しかったことぐらい。ボコーダー矩形波はいいやね。あと、アイドル志望のヒロインが歌っていたアイドルポップがちょっといい感じだったかも。ヒロインが途中ピアノで「ともだち」(アーケード版の曲ね)を弾いていた歌声はちょっと良かったな。映像はペダルから足が離れているぐらいのこだわりのなさで悲しいけど。


だもんで、映画が終わった後娘に聞いたところ「ムシキングが負けそうで、でも勝ってかっこ良かった」という大変貴重な意見をいただきました。ラブandベリーを見に来たはずなのに……。