君の余韻(ASIN:B0007N35FW) 歌詞の解釈(その1)

ずっと曲調が盛り上がりっぱなしでメリハリがないとか、オーケストラのカラオケを聞くと構成ごとの音量の調整がデジタルで違和感あるとか、いろいろ言われている「君の余韻」ですが、Florianはかなりヘビーローテーションで聞いています。
しかし、何度聞いても意味不明なのが歌詞。単純なラブソングとして聞くとありえない不思議なシチュエーションの歌詞が混迷を極めます。
そこで!
勝手に歌詞の世界を妄想してみることにしました。間違っても作詞家の人が考えていた世界ではないと思いますし、歌を固定したイメージでみるのは危険なので、みたくない人のために長文で。


ずばり、主人公(=歌い手)は犬です。山奥の農村にあるヒマワリ畑で限りなく放し飼いに近い状況で暮らしている犬(仮称:ポチ)と、都会からおばあちゃんの家に遊びにきた男の子の話として考えます。
「指先触れたシャボン玉」と言っていますが、これは本当は鼻先だったのでしょうね。
もちろん、「いつまでもここにいられない」のはポチではなく男の子がいられないんです。「さよならも言わず」は動物と人が言葉を交わせないさみしさを、「手を振った」は、ポチの心情風景ですね。これも本当はしっぽだったのでしょう。
そして「あのころの未来」と二人が同じ時間を生きることができない(そもそも寿命が全くことなる)ことを、ポチは老犬となり、男の子は大人となった今、ヒマワリをみるたびに老犬は思い出と共に「君を忘れない」と思い出しているのでしょう。
おおっ、何か感動的な光景ですね。