面積と距離
propellaさん、単位はあってますよ(^^;)。
「距離とは、速度と時間のグラフの面積である」という発想の飛躍をちょっと考察してみます。
まず前提として、
- 距離:m
- 速度:m/s
- 時間:s
として考えると、
- 距離(m) = 速度(m/s) * 時間(s)
ってのは、確かに単位だけ見ると正しいように見えますもの。
ただ、実際に目に見えない量であるところの「速度」だの「時間」だのから、「距離」を導き出すためには、目に見えない物をリアルに感じ取るための抽象的な感覚が必要になってきます。
ただ、結局、科学という物差しは「こういうものだということにすると、別の見方がそこに現れる」ってのを体系立てて表現しているだけで、現実のイメージに即しているかとは限らないんですよね(^^;)。だからこそ抽象的な感覚へと乗り越える(「解脱する」と言ってもいいですね)ためにはたくさんの労力が必要となるわけだし、そこは無意識のうちに習得出来るものではないと思います。
「子どもの思考力を高める「スクイーク」」(isbn:4872902114) のAlanさんのコラムはその辺のことを言ってるんだろうなぁ……とは思いますが、少なくとも私から見るとあの本の、そして私が知っている(余り多くない(^^;))eToyを使ったカリキュラムは、「解脱させる」ための方法論としては微妙に足りないよなぁ、と思うのでした。
#その筋の専門家のつっこみ激希望。