復活の地I(ISBN:415030761X)

第六大陸」がなかなかおもしろかったので、小川一水の新刊に早速手を出してみました。
おもしろいですね。主人公回りがステレオタイプなのは前作と変わらないのですが、これは可能な限りシミュレーションの中にドラマを描くという作劇上の都合でしょうね。
それにしても、小川一水の公僕観は見てて大変親近感を覚えます。ああ、この人は Florian の仲間なんだなぁ、と。たとえば「人狼」を見て、主人公の理想と思想のために滅私で戦う姿を見て違和感を抱かない人なんだろうな、と。思想や信念はある特定の人にとっては個人的な私利を超越することが有り得るという事を信じられるんだろうな、と。この辺、判らない人には全く理解不能だし(実際、 Florian の弟は「人狼」を見て、「なんで彼らはあんなことをやろうとしてるの?利益もないのに」と理解できなかったらしい)。


それとは別に、小川さんの奥様ってやっぱり「やんごとなき年下」の方なんだろうか(^^;)? いや、2作続いてヒロインが、ねぇ(^^;)。何かこう、趣味が。