君の嘘、伝説の君(ASIN:4840108862)

「Kannon」「Baroque」などのノベライズをした清水マリコの文庫オリジナル2作目。
前作「嘘つきは妹にしておく」も幻想的なお話でしたが、これまたやっぱり幻想的。現実的な解決を望む向きにはあんまり釈然としないお話ですが、イメージ自体がすごくきれいなので Florian 的には全然おっけー。特に、江ノ島(だよね、あれ)に一緒に行くエピソード何かはギャルゲー的な萌えとは微妙に感触が異なり、「俺にほれろ!」オーラがあまり出ていないのが妙に新鮮だったり。
物語の精という直接的な前作よりも「嘘」の側にシフトした今回から考えると、そのうち出るという話の次回作は目一杯「嘘つき」の話になるんじゃないのかなー。