グルメの心得

ここにすごいおいしい料理があったとして、その味をどうしても忘れられなかったとしましょう。ええと、例えばゴルゴンゾーラのリゾット、みたいな。一応料理人である Florian からすると、そのすばらしさを人に伝えてまわりたい、と。

なにせ、料理なんで素材だけ齧ってもさほどおいしくはないし、できあがるまでは素材がどんなふうに加工されてどんな味になるのか想像が付きづらい、と。

これを、できあがる前からみんなでいろいろ言い合って、「おいしい」だの「おいしくない」だの喧々諤々しているのですが、果たして、食べてもいない料理をギャラリーに伝えて回るの事ができるのか、と。

一応料理人でなおかつ料理学校の先生である Florian からすると、実際に食べる前に「なぜこれがおいしいのか」と説得力をもって伝えて行きたいな、と。

・・で、ここではたと立ち止まるのです。

果たして私はこのすてきな味を、目の前にいる人に正しく伝えているのだろうか、と。

「やっぱゴルゴンゾーラだよね」

「この匂いがたまらないよね」

「くさやは心のふるさとだね」

・・クサヤ(^^;)?

この時、料理のスポンサー様と私の好みがびみょーにずれていると話がややこしくなります。

「チーズはブルーチーズですよね」

「いや、私はカマンベールが好きです」

さて、料理人 Florian の明日はどっちだ!?

・・ううう、いいから私に料理を作らせてください(;_;)。