王立ネコミミ学園(Dress)

日本全国の一部の人達が皆Fateにはまり込んでいる今日このごろ、わざわざストライクゾーンを離れてみました。ちなみに対抗は「大正もけもけ娘ARISA」。趣味が分かりますね(^^;)。

ま、ゲームとして何がある訳でもなく、すごい感動のストーリーという訳でもなく、I'veの歌以外はあんまり注目されていないような気もしますが、まぁ、客層から考えれば当然かな、と。

念のため言っておくと、別に作品の出来が悪い訳ではないです。絵はちょっと独特な気もしますが、シナリオの流れも電波入っている訳ではありませんし、演出も決して悪くないし。

それより、 Florian が感心したのはそういうところ以外の部分だったのでした。

ようはこの作品、商品企画の部分が明らかで、それをバッチリ満足させるようにていねいに作られているのです。曰く、

  1. 猫耳の女の子が
  2. 押しかけ女房して
  3. そのうえエッチで、
  4. にもかかわらず初めてから徐々に変化していって
  5. ラブラブあまあまな話

という三題噺・・っていうか五題噺(^^;)を忠実に実現しているのですな。

そのためには、選択肢による攻略などというパズル的な要素や、感動させるために仕掛けられた細工なんかはさくさく削除しちゃって、「本筋」以外はあまり気にしないというスタンスで。

あ、もちろん、削除しちゃってるって言っても、押さえるところはきちんと押さえてます。何で「ネコミミ」なのかとか、キャラクターの性格付とその由来だとか、ちょっとした日常の描写だとか。お話だって、(たぶん意図して)軽い内容ではあっても読者の感情を揺さぶる仕掛けはきちんと用意してますし。

むしろ Florian 的には目指すところをきっちり表現し切った、商品企画から離れたところに色気を出さなかったプロの技に感心するのでした。