青の6号

アニメにおける3D-CGIの革命といえばこれだろう、と、確認のために見ていたら思わず最後まで見切ってしまった。
美術監督の人が「背景美術と3Dの違和感はいい違和感が出せればと思っていたら、そのうち違和感が無くなってしまった」と自作について言っているのが面白い。少なくとも、今の私の目から見て3D-CGIと背景美術とセルに違和感があるかというとそんなことは全然無くて、セル塗りにすらなっていない、つるつるした3D-CGIが豪快にアクションしているのとセルによるアニメーションはいい感じに同居してます。一つのカットで背景美術/3D-CGI/セル塗りの絵が同居しているところは実はあんまり多くない(人混みの中で爆発しているところとか、主人公メカであるグランパスのキャノピー越しにちょびっと見える程度)けど、そういうカットでも違和感は特にないし。
まぁ、アクリル絵の具で背景美術を描いて、その上にセル塗りのキャラクターを載せるという時点で日本風のアニメーションは質感の違うものが同居するというのが当たり前なので、これに3D-CGIが増えたところでたいした違いはないのかな、とも思ってみたり。
とりあえず、今時風の「作画をまじめにやると予算がかかって仕方がないので3D-CGIをセル塗りで」という作品とはちょっと雰囲気違ういい映像でした。


ああ、それにしてもTHE THRILLの音楽は素晴らしいなぁ。次回予告のテーマとかアクションシーンとか本気で格好いい。なんで発売当時サントラチェックしてなかったかなー。
あ、そうそう。ものすごく「ダイナミックレンジ」の広い音場作りなので、きちんとしたスピーカーかヘッドホンで大音量で聴かないと台詞が聞き取れません。映画館で見る映画みたい。5.1chにすることを決めた時点でこんな音にすることにしたんだろうな。ステレオだと存分には楽しめないかも。