夢の話

普段、夢なんかろくすっぽ覚えてないのに、あまりに甘酸っぱい内容だったので。


私は浪人中の予備校生だった(念のため、そういう事実はありません。大学にはすんなり入っちゃいました)。
予備校には仲のいい友人A,Bがいた。Aは割と優男。Bはどちらかというと斜に構えたタイプ。Aは私と家も近く、良く一緒に帰ったりしていた。
予備校には女子生徒Cもいた。昔の教え子によく似た(と、私が女性に容姿の感想を抱くのは非常に珍しい。何せ見分けがついてない。ちなみにモデルは古い教え子なので今はとっくに人妻)女子生徒は、さばさばした性格で割と人気があった。
ある休日、予備校の近くに用事があって出かけようとすると、その女子生徒に出会う。女子生徒も実は家が近かったのだ。女子生徒も予備校の近くに用事があるという。
何となく一緒に行くことになり、途中、電車ではなく歩いていこうということになり、あちこち寄り道しながら予備校までたどり着く。予備校のあるビルの地下にあるゲームセンターで一緒にポップンミュージックをやったり、割り勘でご飯を食べたりしながら、用事を済ませて帰る帰り道にいわれる。
「うん。私 Florian 君のこと好きよ」
「おう、僕もCのことすきだぜ」
全く男女の区別のついてない私はナチュラルに答える。
「そうじゃなくて! 男の人として好きってこと!」
大変気まずいまま帰る。


翌日、予備校に行くとBの様子がおかしい。Aもなんかよそよそしい。Cは意識しちゃって話しづらい。
授業を途中で抜け出してたばこを吸っていると(リアルの私は吸わない)、予備校の、さほど親しくない(顔は知っている)友人が話しかけてくる。
「昨日、見たぜ。誰といたかはいわないが」
「いや……別にいわれて困るもんじゃないし。そりゃ見るよな。この辺の人多いんだし」
「あれでショックを受けてる奴が3人いる」
「一人はわかるけど」Aのことだ。「誰?」
「まずAだ。明らかに動揺していた。あとB」
「B? なんで、Cに興味なさげだったけどなぁ」
「さあね、あともうひとり」


というところで目が覚めた。