レイナナ クリアしました

という訳で総評。


うん、まあ、やりたかったことは判るよ。うん。
……っていうか、こういうネタで引っ張りたいのなら短くない? 週刊連載の漫画くらいの勢いでやる方がいいだろうし、アクションシーンの数も足りない。もっと増やしてもいいと思うんだけど。あと、せっかくゲーム側のキャラがあるのにカットインで誤魔化すのはどうかと。
ただ、やろうとしたことに対して非常に誠実に力を投入しているのは判っていい感じ。あの、無駄なまでのギャグのためだけのイベントグラフィックは凄い。またどれも絵としていい感じ。漫画的な表現うまいなぁ。
あと、これをいうと凄く無理があるのかもだけど、オンリープレイになるのは判るんだけど、ゲームとしてのカタルシスってのが大変少ないのが気になる。あんなに選択肢の幅(コマンドの数、位置)が多いのにとりうる行動が固定されちゃうのはもったいない。グラフィックが100%埋まっちゃったって事は他に取り得る選択肢無いって事だよね、やっぱり。あーあ。


音楽は以前にも書きましたが、ものすごくいいです(なぜここでこの音色? と、打ち込みに首をかしげるところはあるにしても)。BGMに徹している曲あり、泣きのメロディで聞かせる曲あり。特にテーマ曲3バージョン+エンディング(と、そのインストバージョン)+メインテーマは非常に耳に残ります。でも、千夜のクライマックスで「レイヨンのテーマ」を流すことはなかったんじゃない? あれ、凄く浮いてる。玲奈ではあんなに効果的だったのに。もったいない。
なんというか、もったいないゲームでした。いろんな意味で。