「がまぐ!」と私

なんか、勘違いしている人がいまだにいるのでこっそり吠えておきますが。
「がまぐ!」は読者すべてをゲーム制作者にさせるような雑誌ではありません。何となくゲームが好きな人が、何となく読んでもらえると、何となくゲームって作れるんじゃ無かろうか、という経験を提供するための雑誌です。
そのあと、「やっぱゲームは遊ぶに限る」になっても「ゲームよりもコンピュータの内側がしりたい」になっても、「ゲームを作る人間になりたい」になってもいいと思います。どれになるかは自分で選ぶべき物で、それより手前の経験があまりに足りなかろう、というところが出発点です。


ですが、当然ですがこれはプロデュース方面から導き出された方針です。社会を見渡して「それより手前の経験があまりに足りない」(ここは割と危機意識として多くの人が持っていた)のを改善するにはどうしたらいいのか、というところから逆算して現在のような実装(ここは私が考えた)になってます。
なので、「本気でゲームのプロになろうと思っている人間」に対しては同じ実装は使いません。というか、たぶんそういうレベルの人は「がまぐ!」が毎回する予定の入門記事には一瞬で飽き足らなくなると思います。
また、同様の理由で「体験」を提供する以上の事は意図的にやっていません。たとえば、Java,C#,HSPなどいろんな言語を使っていますが、その文法的説明をした事はたぶんないはずです。「打ち込んだら動いた。わー嬉しい」以上の難しい事に関しては、専門の本(下手すると環境に付いてくるおまけマニュアル)に全部任せてます。いい本、たくさんあります。いい時代です。
なので。
その意味では、「がまぐ!」に書いている事がイコール私の書けるものではないですし、客層によって実装は使い分けます。かけるけど客層のために書いてない事もたくさんありますし、客層から必要だけど私には書けない事もたくさんあります(そういうところは、もっと得意な人に任せてます)。
たまたま、編集長としてのFlorianと、テクニカルライターとしてのFlorianと、底辺ゲームクリエイター(自分でいうな)のFlorianと、教育者としてのFlorian先生が同じペルソナでいくつものロールをこなしているだけです。
そこんとこヨロシク。