AT(オートマチックトランスミッション)の車苦手

「嫌い」じゃないです。「苦手」です。
機構としては素晴らしいと思いますし、CVTなんかもろ私のハートに直撃です。湿式多板クラッチでも、電磁粉体クラッチでも、単なるトルクコンバータでも、単板クラッチを摩擦ですりながら動かすよりはずっといいと思ってます。
ですが、普段エンジンのトルクカーブとアクセル開度の三次元グラフを頭に想定しながら踏み込んでいるので、たまにAT車に乗ると、頭の中の曲面とアクセル開度が微妙に合わなくて混乱します。というか、「ここはシフト下げてだなー」とか「いやいや、アイドリングトルクで走れるから」とか見えない電子制御に突っ込みを入れながら走る羽目に。
いや、理屈では判ってるんですよ。シフトパターンとトルクカーブが私の頭と実車で異なるから突っ込んでるだけだって。そのうえ、きっとATの車を日常的に乗るようになったら、突っ込む以前に体がそれに対応して思うとおりに動かせるようになるだろうということは容易に想像がつきます。
でも、なんか、気持ち悪いです。ATのシフトパターンと、エンジンの電子制御による噴射量の調整と、アクセル開度と回転数によるカムの位相の調整を、全部手動でやらせろとか考えます。実際には全部を手動でやるのは現実的ではないので、せめてプログラムくらいさせろと。いや、プログラムできなくてもいいので、ソースコードとデータくらい読ませろと。


なんてなことを考えながら普段MT(マニュアルトランスミッション)の、原始的な電子制御噴射装置の車(カムの位相を変化させる機構はなし。一応DOHC)に乗ってます。きっと今キャブレターの車に乗り換えるといろんな意味で狂喜するんだろうなぁ。初めて電子制御噴射装置の車に乗ったときの、アクセルと回転数の追随性に感動したことなんかすっかり忘れて。