野バラ,魔王 ゲーテ歌曲集/シューベルト

だめだ、単語は思いつくんだけど意味がさっぱりわからない。「ローエングリン」「ラインの黄金」「ニュルンベルクのマイスタージンガー」の怒濤のワーグナー攻勢でドイツ語耳は出来て来たっぽいんだけど、いかんせん語彙力が足りんなー。
あと、シューベルトピアノ曲でもワーグナーに聞こえるのはどうしたもんか。今ならベートーベンの「第九」聞いてもマーラーの「第8」聞いてもワーグナーに聞こえるぞ。ドイツ語は全部ワーグナーか。X-Box360の「Dead Space」を「ドイツ語音声・英語字幕」でやると「ドイツ語なのに歌ってない!」と衝撃を受けるかも。


レコードが発明されていなかった頃(エジソン式円筒レコードが1877年、ベルリナーのターンテーブルが1887年)、オペラやオーケストラはピアノにアレンジされて楽譜が印刷されていたらしいです。音楽を再生するためにはピアノを初見で弾くという素養が必要で、音楽として味わうにはお抱えの演奏家を持つか自分で弾くしかなかった訳です。
その頃には紙テープ式の自動ピアノや自動オルガンはありましたがベロシティやアフタータッチなどが記録できる訳ではないので(ピアノにもオルガンにもアフタータッチはないってば。思わず癖で長い音符を引くとき押しつけちゃうけど)。
オーケストラのMIDIデータと素晴らしい音源ユニットでオーケストリオンの夢を再び、と思いますが、それって通信カラオケとどう違うのやら。ちなみに、電話の普及期に「電話線経由で電圧を送って、それをアナログシンセサイザーのVCOにかまして家庭に音楽を配信する」という試みがあったらしいですね。通信カラオケみたいなMIDIデータの配信。超低いビットレート。それでも生の音を流すよりは周波数特性良かったんだろうな。電話は使える周波数の幅狭いから。
KORGの「オーケストラ専用音源ユニット」なんてのが秋葉原中古楽器屋に売ってて、本気で買うか悩んだのは1990年代の後半だったかなー。しかし、KORGの生産中止品のカタログを見てもそれっぽいのは見つからないんだよなー。後先考えずに買っとくべきだったなー。当時は貧乏だった上、泣く泣くWaveStation(ストリングスは苦手だけどソロバイオリンはいい音だった。極端)を里子に出した直後なので操作するキーボードなかったけどさ。


とりあえず、上級市民のたしなみとしてグランドピアノがあり、幼少時期はピアノの訓練も個人教授で行われていたでしょうから、それなりの書庫にはそれなりの楽譜があったのでしょうね。
CDなどの普及によって失われる文化もあるのです。知識の圧縮は明らかに行われてるけど。