記憶力の無駄遣い

Florian はオタクです。オタクの存在意義の半分くらいは無駄なアンテナと無駄な記憶力です。無駄なアンテナは、昔は出ているその辺の雑誌を片っ端から読むことで、今ならキーワード登録したものをRSS経由で配信されるものを斜め読みするだけで結構広がります。
アンテナに引っかかったら、あとは一次情報に当たります。人のフィルターが入っているものはリファレンスに向きません。作品なら直接その作品を、発言ならそれの一次情報を見て、あとから参照可能な状態にしておきます。
参照可能な状態の知識が無駄にたまっている状態のことをオタクというので、新しい情報を当たらない人はオタクではありません。どうしても捨て来れないフェティッシュはあるにしても、基本的にオタクは最新の情報や流行に敏感です。


という意味では、もうばっちりオタクなんですが、それ以上に「気に入ったものにのめり込む」のもオタクの特性です。たとえば「ガンダム全話の全台詞を暗唱できる」とか。ほら、珍しくない。認めたくないものだな、若さ故の過ちというものを。
記憶というものはコーディングをきちんとすると一生分の知識を全部込めてもまだ余るくらいの容量があるんだそうです。ただ、想起する際の連想は無限の容量とは行かないので、想起時にかなり意図的に情報がそぎ落とされ、溜められている情報も記憶時のものと必ずしも同じとは言えないとか。
法曹を目指す人が凡例と法を片っ端から覚えるのは、それがないと実用上問題有るからですし、キリスト者は少なくとも新約聖書くらいは諳んじられないとまずいでしょう。
(眠いので続きは今度)