Google Driveが始まるらしい(http://journal.mycom.co.jp/news/2010/01/13/005/index.html)

規定路線だし、Google Docsにくっつくのも分かるけど、いまいち気に入らないなぁ。
というのも、Googleって、あちこちからサービスを買ってきたり、それに付加価値をつけたりということをよくやるのですが、いまいち横の連携とれてない傾向にあるんですよね。
たとえば、

  • Google DesktopGMailとドキュメントフォルダは検索範囲に含むけど、Google Docsは検索してくれない
  • YouTubeGoogle Videoがばっちり競合サービスになっている。
  • CromiumOSとAndroidがばっちりかぶってる(どっちかに統合されるだろう、という観測はあるけど)
  • 当のAndroidGoogle Docsはサービス範囲外。もちろんGoogle sitesもサービス範囲外
  • いかにもありそうなToDo機能がGoogle Calendarにない。その代わり、なぜかGMailの付加機能にある
  • Google BookmarkとGoogle Notebookが一つのサービスに押し込まれている割に、ブラウザプラグインからの参照が不完全

あげればまだまだ出てきます。これは、それぞれの部署がとんがったサービスをどんどんとんがらせていく最中に、他のサービスとの連携に気づかないというわかりやすい理由なのですが、とんがっていて自由にやらせる割には大企業病にかかっているというのも、何とも。
いや、大企業では珍しくもないですが。MZシリーズとコンピュータ専業の部署とX1がそれぞれ独立してあった1980年代のシャープや、マイクロソフトなんかもその傾向ありますね。
そして、サービスを見ていると微妙に社内の力関係が見えてきます。そういう意味では、結構隅に追いやられている(ように見える)Google Docsの部署(これも、Writelyを買収した部署です)が、未来を占うに当たって重要なオンラインストレージなんかやっちゃって大丈夫なのかな、と。また、このオンラインストレージがGoogle Desktopと連携とらなかったりすると魅力半減なんですけどねぇ。あと、Google Docsが「インポート」しないで、元ファイルのままで保持してくれればなお嬉しいですね。プレビューくらいはいいとして、せめて元ファイルを壊すなと。ODFに対するサポートも甘いし。Androidからも見られるといいなぁ(現状、ブラウザからは見られます)。編集もできるとなおいいんだけど。
メモ書きがGoogle Docsとしてどんどん溜まるくらいの勢いでやらないと失速すること請け合いな感じが。Androidからも参照先のデータのハブとして使えるはずだし(本来は)、ネットのサービスを生活に拡張するための牙城だと思うんだけど、やっぱり外様は政治力弱いのかなぁ。