新Atom

新しいAtomを80社が採用! と聞いて「とうとうMIDの時代が……」と思ったら、NシリーズとDシリーズの話でした。
うーん、ZシリーズはZ550の採用例も聞かないし(Z515Z510PSIONの残党が使っているみたいですが。結局新世代Zシリーズ採用なしかな?)、IA-32スマートフォンというのは結局単なる夢なのかなぁ。
Willcom D4スマートフォンといえばスマートフォンですが、あれは、待ち受け1時間半というどうかという代物だしなー。


ようは、待ち受けている間、CPUファン、HDD、ディスプレイとそのバックライトを全部OFFにして、なおかつC6ステートでずっと動かしていれば電池はあまり食わない……はずなんですよね。Intelの言い分を信じれば。CPUファンやHDDは簡単に止められるとして、ディスプレイとそのバックライトもやりようによっては何とかなるかな。問題は、バックグラウンドプロセスが沢山走っているWindowsでC6ステートで居られる時間がどれくらいあるかということですね。Javaのプログラムを一つ動かすだけでThreadは6個ぐらい立ち上がってしまい、又これが一定期間ごとにSleepのタイムアウトするとなると、C6ステートで居られる時間は余り多くないのかも知れないという感触がします。いや、そういう意味では、WindowsMobileは良くやっている方だと思いますよ。もとから使えるThreadの数がひどく少ないという制限はあるにしても、きちんとOSが動いている状態で待ち受けて、それなりの時間持っていますから。
スイッチオンから3秒で起動、ではなく、単にC6ステートに落ちているのを復帰させるだけならば、ディスプレイが消えている状態からでも復帰はそこそこ速いでしょうし。
とはいえ、Windowsを使っている限りC6ステートに居続けるのは難しいだろうなぁ。Linuxみたいな割合シンプルなカーネルを持つOSならば、ドライバ関連を細工すればプロセスのほとんどをSleepさせておくことはできるかも知れないけど。この辺、「フルスペックWindowsスマートフォン」なんてのをMS自体が目指しているとは思えないからなぁ。
Windows VistaよりもWindows7の方が裏で動いている様々な機能は少し控えめになったようですが(Vista自体がまずいとは思わないけど)、そのWindows7でも結構沢山のプロセス/スレッドが立ち上がりっぱなしみたいですので、C6ステートを過信するわけにも行かなさそうです。
まぁ、MS的には「WindowsMobile7(WindowsCE7カーネル)」がスマートフォンの本命でしょうし、IA-32にそこまでの省電力は期待してないでしょうね。


とはいえ、フルスペックWindowsが欲しいわけではあんまり無くて、 Florian 的に欲しいのは「Java6がまともに動く小さい機械」なだけなんですけど。NetWalkerはJava6がまともに動く……とは言いがたい状況なのが残念なところ。一応あるんですけどね、ARM-Linuxの評価版。あと、IcedTeaやgcjもあるし。
Javaがまともに動きさえすれば、NetBeansIDEが使えるはずだし、OSは何でもいいんだけど。
AtomZシリーズのもっと省電力なPC出ないかなぁ。