飛び級の話

http://d.hatena.ne.jp/Florian/20090719/1248030715の続き。


日本ではあまり飛び級は行われていませんが、一応以下の例外は認められています。

大部分の大学では正規課程への入学年齢は18歳以上となっているが千葉大学名城大学などでは数学などで特に才能があると感じられる高校生などを対象に試験を行ない、17歳の高校などの2年生が3年次を履修せずに大学1年生になれる制度を導入している。高校での評定などにより、受験資格に制限がある場合もある。

ただ、「大学院のある大学のみ飛び入学を行なえる。」という意味不明な制限もあるのですが。何で学部だけじゃダメなんだよー。法律の理念がよくわからない……。


ちなみに、大学に入ってからも飛び級はできて、

一部の大学では、特に優秀な学生を対象に3年次卒業制度を設けている。また、一部の大学院では大学4年を履修せずに入学する制度がある。この場合、大学の3年次卒業制度を併用すれば大学卒業とみなされるが制度がない場合などは中途退学の扱いになる。若年者のみならず、定年退職後に入学した人の飛び級も結構あるといわれる。大学院においては、修士課程・博士課程とも早期修了が可能である。

というわけで、

16歳 高校1年
17歳 高校2年
18歳 大学1年
19歳 大学2年
20歳 大学3年
21歳 卒業

というのが、今のところの日本での最短大卒ルートになるようです。


で、他に抜け道がないものかといろいろ調べてみたのですが、「高校入学中に単位が取れる大学」なんてのがあるんですね。たとえば放送大学や、八州学園大学は、専科(特修)入学時は高校卒業資格はいらなくて、なおかつ16歳から入れるようです。で、この間の単位は全科に入ったときも引き継がれるので、全科に上がれるようになった満18歳の時点で卒業要件を半分満たしているなんてな事ができます。
ところが、専科から全科に上がる際には、「全科の1年次」に入る事になるので、そこから皿の4年たたないと卒業できないのがちょっと画竜点睛を欠きます。この時点で3年次編入(一応そういう制度はある)できれば面白かったんだけど。
仮に「4年次編入」(卒業研究だけ)という制度があるのであれば、

16歳 高校1年+大学
17歳 高校2年+大学
18歳 高校3年+大学
19歳 大学4年
20歳 卒業

という凄いルートが取れるのですが、残念ながら実際には卒業単位を満たしていても本科に入るときには大学1年からやり直すことになります。一応法律的には「4年次編入」自体は許されそうなんだけどなー。


ともあれ、話のネタとしては面白いのでメモでした。
与太話に丁寧に対応してくださった放送大学神奈川学習センターの事務の方、ありがとうございました。