人格心理学(8)(9)

今回は面白かった。要は、榎本先生は見てて眠くならないというだけのことかな?


人格もしくはアイデンティティーをある時点での物語的文脈と見なす発想は面白いですね。聞き手が必ず必要なので(書きっぱなしでも、「書きっぱなしにした」というその瞬間の記憶は残る)、アイデンティティー自体は変容しうるというのもなるほど。
ただ、現代ぐらい自分語りに向いた時代は未だかつて無かったと思うので、自分語りができないから引きこもりになるという論理展開は何とも。確かに、自分語りが社会化されない可能性は凄く強いけど、語った瞬間の印象はあるはずだしなぁ。
オタキングの昔唱えていた「自由洗脳社会」をちょっと思いだしてみたり。社会化されない自分語りは妄想と切って捨てる切り口とか。いや、なんとなく。