トリノホシ(asin:B000YICFP6)

近所で見つけてやっと入手。苦節半年。長かったー。


面白い! 面白いよこれ!
昔好きだった「デジタルグライダー エアマン」というゲームに非常に飛翔感覚が似ていて気持ちいいです。「エアマン」はモーターグライダーじゃなくてほんとにグライダーだったので上昇気流を見つけるまでは落ちまくるゲームだったけど。またよく主翼が折れるんだ。影が見えないので地面の感覚が薄いし。
……あ、いや、「エアマン」の話はこの際おいといて。
トリノホシ」は3Dの背景描画を上手く使ったゲームで非常に「気持ちいい」仕上がりになっています。2Dの立ち絵を3Dの背景に上手く乗せてきたり、状況説明のためにリアルタイムCGを駆使したり、かなり独特のゲームですね。
何よりも、探索の手間と上手い具合の文芸的なインフォメーションのバランスがゲームを非常に盛り上げます。SF的な設定にいちいち説得力があるのもすばらしい。ディレクションやシナリオをやった人たち、よっぽどSFが好きなんだろうなぁ。
ベイシスケイプのテクノな仕上がりの音楽もいいですね(ん? ベイスケイプがやってるのはおまけCDだけなのかな? 作内BGMはちがうのかも)。これまた大好きだった「エースコンバット3」を思い出させます。アンビエント系の音色が絵に非常にあっています。
あと、制作の力の入れどころがすばらしく正しいのも好印象。この手のゲームで「背景」にこだわらないと悲しいことになりますが、背景に対する思い入れが半端じゃないのがすばらしいです。夕焼けから星空にかけての時間の芸術は思わずため息が出ます。地形を描くためには他のことはすっぱり切り落としているのがいいですね。
いやー、これはかってよかった。うん。売ってなかったけど(^^;)。