the ジブリ set(asin:B0019CLKEI)

DAISHI DANCE
今まで出した2枚のアルバムはどの曲も好きですし、金原千恵子のアルバムに提供した曲も好きです。
でも、辛いこと言います。


残念ながら、明らかに久石譲のメロディーとコード、場合によっては原曲の持っていたハーモニーにも負けてます。久石譲、いろんな意味で強すぎ。なるべく正面切って戦わないという「ウクレレジブリ」の編曲の妙が思い起こされます。なるほど、アレはうまくやってたわ。
大体、久石譲ジブリ映画ではあんまり使わない(けど、得意な)テクノや現代音楽の方法論には、残念ながらDAISHI DANCEは足元にも及ばないくらいなので、下手に似せると荒さばかりが目立ちます。やりたいことは判る、判るんだけど、いろんな意味で足りない……。
ただ、当のDAISHI DANCEはかなり本気で取りかかっていることだけは痛いほど判ります。好きなんでしょうね、久石譲の曲(なので、久石譲以外の曲はかなり肩の力が抜けてる(^^;))。良くやってますよ、実際。余りに相手が悪かっただけで。
後は、当の久石譲がこれを聞いて、「この方向ならもっとすごいのが書ける」と、似た芸風で本気だしてもらえるとすごく嬉しいなぁ。出来の悪いファンのコピーテープを聴いて喜ぶミュージシャンみたいな感じ?


細かいところはもう少し聞き込んでから。確かに原曲に負けてはいるけど、聞いていて楽しいアルバムです。