とある飛空士への追憶

犬村小六
読了。


おもしろかった。
お約束の応酬ですが、お約束の何が悪い!
記号としてのわかりやすい快楽(飛行機! 女の子! 許されぬ恋!)が、物語に直結していて、それぞれに十分な説得力があるので読んでいて非常に落ち着きます。
シリーズ化はしづらい(というか、ほぼ無理)でしょうが、このクラスの物語を量産できるのならこの作家は十分なブランドとなるでしょう、きっと。


しかし、全体的に絵面にこだわって書かれた作品なのはわかるのですが、やっぱりビキニの水着はないなぁ。作内でそれだけが残っている理由をつくっちゃぁいますが、絵面はともかく、状況的にはほぼ説得力ないんだもん。サービスのために入れるには緊張感無さ過ぎ。水着スキーさんからするとそれでも入っていた方がいいんだろうか?
……(想像中)……うーん、やっぱり、飛行機スキーだけど、物語的に全く意味のない空戦シーンがあっても萌えないなぁ。エロゲーのその手のシーンがじゃまに見えるくらいだしなぁ。
やっぱりこれも読者からの要請なんだろうか。