略称

タイトル文言に対する言いしれぬこの違和感はなんだどうとずっと思っていたのですが、やっと気づきました。略称が適切ではないので、頭のどこかが警告をならしていたのですね、これ。


正しくはこうでしょう。

JIT(Just In Time)は生産工学等で使用する言葉で、これ自体には機械語に直すという意味は含まれていません。さらに正確に言うなら、

ですね。
とはいえ、通常「コンパイル」という言葉にはネイティブ(機械語)に直すという意味合いが含まれますので、わざわざ機械語に直す際には「ネイティブ」といわなくてもおおむね大丈夫でしょう。
JITやAOT(Ahead Of Time)という言葉は余りにあちこちで使っているため、これ自体が何を示しているのか判らなくなります。
でも、修飾語だけ取り上げて、当の名詞を書かなくていいって物ではないですやね。反省。


昔、知り合いにハードディスクを「ハード」と略す人がいました。彼が、「うちのハードは小さくてさぁ」なんてことをいう度にmicroATXか何かなのかなぁ、と、バカなことを考えたものです。
別の人で、ノートパソコンのことを「ノート」と呼ぶ人もいました。また面倒なことにノートという言葉自体は単体で名詞としても使われるため、彼がノートという言葉を使う度に紙の束を綴じた物を想像してはあわててイメージを変更するってことをしていました。
まぁ、略称にする際に名詞を省略したり、修飾語を変形させて愛称にしたりするのはなかなか当代風ではあるのですが、なるべく略称からそれが何かに対する手がかりが持てるようにはしたいものです。