Baby Cruising Loveとマカロニ

ひたすら聴いています。主にカラオケを。
別にPerfumeの歌が嫌いなわけではなく、(むしろ、音として聞こえなくても耳からこぼれます)どんどん重ねられていく音とヴォーカルの効果が知りたくて。
BCLは、たぶん手で弾いたピアノを、あとから波形レベルで抑揚をつけて(リリースの残響が明らかに変だし)、一番目立つ形で音像を定位させていますね。それも、音程によってパンニングする事が見えるので、かなり中心に。
サビの適当な弾き方よりも、都合1回しか出てこないAメロのペダルの使い方がしびれます。
しかし、歌自体のシンプルさに加えて、なんか、こう、コードのスケッチのために適当に弾いたピアノが、いろいろこねくり回した編曲に煮詰まったものよりも結局一番良かったので、MIDIではなく波形を編集して使うことにした……みたいな印象を受けます。
下手にロック風のギターに走るよりは、これくらいのエモーショナルさが好みです。SCC風のベースの音もいいし。
しかし、しみじみ聴くとチョコレイト・ディスコリニアモーターガール並みに何もいっていない歌詞ですね(^^;)。Baby Cruising Loveって、英文にもなってないし。


マカロニも聞き所はAメロの終止。あそこだけおもむろに転調してメジャーコードになるんだもん。
ベースの音はこの手のR&B風味の曲でよく使うシンセベースだし、ドラムもかなり一般的な何か。Wonder2やSEVENTH HEAVENみたいなきれいなものの向こうに違和感を残す作りではなく、かなり王道です。
そのかわり、歌詞にしても(タイトルの隠喩が一瞬しか出てこないわ、意味不明だわ)、先のメジャーコードにしても、一般受けを狙った見かけの割にはあちこちに罠が仕掛けられてるような印象を受けます。


いやいや、両方とも名曲ですよ、これは。試聴したときの評価とは大違い。おもしろいなぁ。