物語のアーキタイプ

  • 週間文春12/20号 恋空を襲ったパクリ疑惑

当の記事読んでません。恋空だって、上巻を読み終わったところで挫折しています。
でも、語っちゃいます。


恋空、決してすごく悪い小説ではないと思います。良くもないけど、フィクションとしてのアーキタイプは判ってますし。
実話かどうかは結構どうでも良くて、ドラマになっているので、近代日本文学の代表ジャンルである私小説よりはなんぼかましだと思います。
でも、あの程度のアーキタイプはどこにだってあると思うけどなー。前半部分に限っていうと、どこかで見たような何かのオンパレード。でも、だからまずいとは少なくとも本来の読者は思ってないわけだし、書いた当人もまずいこと書いてるとは思ってないと思うけどなぁ。どんなに計算高くあの文章を紡いだとしても(いや、ナチュラルにああなのかもしれないけど)、アーキタイプをぱくりといわれる筋合いはないし。
Florian は著作権でご飯を食べている割には、自分の作ったもののどこからが創作で、どこまでがアーキタイプなのかをあまりこだわってません。
そりゃ、パクリでなおかつつまらなかったら悲しいし、パクリの作品はつまらなくなる傾向はあるけど、厳格にここからがパクリだということを誰もが言い切れない以上、個人的には曖昧にせざるを得ないと思っています。
あ、もちろん、パクられたという意識がある当人が声を上げること自体はまずいことではないですよ。誰もが納得する線引きができないってだけで。


あ、でも。
良く私の垂れ流している電波を勝手に受信した人が、私に無断で出版しているのを見て驚いたりはします。どこから受信したのよ、その電波<こだわってないんじゃなかったのか(^^;)?