専用機と汎用機とユーザーエクスペリエンスの変革の話

ここ1週間ぐらい、WindowsMobileとiPhoneの比較の話をずっと書いては消しを繰り返しているのですがもういい加減諦めて箇条書きで。

  • WindowsMobileは汎用機なので、パフォーマンスは専用機にかなわない(cf.PDC時代のメールのない端末)
  • 汎用機でパフォーマンスを上げるには、要求の数倍のスペックが必要なので割に合わない
  • WindowsCEコンテキストスイッチを可能な限りさせない方針でコストパフォーマンスを上げている
  • なのでキーやタスク切り替えがもっさりしているのはOSのせい
  • でも、パフォーマンスを上げるために他のOSにしてもコストパフォーマンスや電源などのしわ寄せがきっとくる
  • そういう意味では専用機としてユーザーのインタラクションにCPUを割いて(ex.Safariのスクロール)許されるiPhoneって、羨ましいなあ
  • でも所詮専用機だしね

まあ、WindowsCE自体は過渡期のOSでいずれそう遠くない未来に使われなくなるでしょうし、そのときはそれこそ真面目にインタラクションが実現できる環境が汎用機でも動くでしょう。
幸い、省電力はクロックよりマルチコアなどの高度な抽象化によった実現される時代に入っています。そうなればそれこそインタラクションみたいな無駄な所にコストを払っても許される日がやっとくるんじゃないかと、無駄インタラクションのかたまりのゲーム屋としては淡い夢を見ているのでした。
だってほら、任天堂Wiiのソフトウェアキーボード見たことありますか? とくにUSBキーボードをつないで全角/半角キーを押した時のあの感触!
あれが汎用機で実現されてはじめて、ユーザーエクスペリエンスの変革がきっと来るんだろうなと思います。