Squeakって何?

古くからWindowsCEを触っている方にはPocket Postpetで動かしたりしていた記憶があるかもしれませんが、最近W-ZERO3を使い始めた方には今一つぴんと来ないかもしれませんのでちょっと解説を。


SqueakSmalltalkという言語の実装系の一つです。これを使って、Smalltalk言語でプログラムを作ったり、作ったプログラムを動かしたりできます。ただし、作ったプログラムはSqueakのうえでしか動きません。つまり、これだけで完結する小さなOSみたいなもんです。
ただ、Squeakはどちらかというと実用よりも「教育」にシフトした環境でして、キーボードからソースを打ち込まなくても簡易的なプログラムを作ることができるeToysという環境を内部に持っていて、目に見えるオブジェクト「Morph」から機能を表すタイルを引っ張り出しては、組みあわてプログラムとして動かすことができます。
ソースを打ち込まないので、キーボードや、下手すると「文字」というものに慣れていないような子供でもプログラムのロジックや、コンピュータ内での物理現象のシミュレーションができるというのがeToyの最も大きな特徴です。


てなわけなので、ちょっと見てみようという人にとってSqueak自体が直接何かの役に立つというわけではないのですが、これを使っていろんなことができる一風変わった「環境」がSqueakなのでした。
あ、ちなみに昨日挙げたデモ用アーカイブには、一番の売りのはずのeToy環境は入っていません(^^;)。あれは、直前にSL-Zaurusで使っていた環境そのままですので、Smalltalk言語でプログラムを作る以外の機能はほとんど入っていないのです。あくまで「動くよ」ってのを確認するためだけのものだと思ってください。
ええと、そのうちきちんとした動作のSqueakインストーラ込みで移植……できたらいいなぁ。
それまでは、PC用のSqueakでも見てみてください。あ、そうそう。Squeakのすごいところは、PCなどで使っている環境がそのままWindowsCEなどで使えるので、多少(いや、かなり(^^;))遅い以外はまったく同じものとしてみなせますので。