国電E233系

やっぱり、205,209,E231は「国電」と呼んでいいと思うんだけどなぁ。国鉄じゃないけど。……え? 「省電」? それはちょっと(^^;)。
それはさておき。
長らく201系でこなしてきた中央線にもVVVFインバータの波がやっと押し寄せてきました。E233と名付けられた新車は2006年12月から導入予定だそうです。山手線の超ハイペースな置き換えから考えるに、また1年ぐらいで一気に置き換えて、営業速度を上げるという形にはなるんでしょうね。総武線の車両はもうE231になっているので、加速度や最高速ではあまり制限ないでしょうし。
しかし、JRの資料で気になることが。

  • 車体の強度を上げた

まさかとは思うのですが、あの福知山線の事故の影響で、利用者を納得させるためだけに上げたのでしょうか?
もしそうだとしたら、かなり危機的な状況にあると思います。
少なくとも、エンジニアリングという立場からは、車体強度というのは用途とその想定を元に求めるべきもので、国民感情を和らげるために適当に決めるなんてことをしていいものではないはずです。なによりも、車体強度を多少上げたところで、同様の事故が起こった際の犠牲者が減るわけではないので、未来のためには何ら寄与していません。むしろ、そのためのコスト増や重量増のために、本来得られるはずだった制御代(しろ)が減る可能性があるということだって起こり得ると思います。


正しい計算とそれによる安全の確保が主眼にあるのでしたら、それ自体は咎められるべきものではないのですが、今までの様々な計算がそんなに間違っていたとも思えないので、微妙に心配です。