Chip tuneネタ

Squeak Musik Nacht(http://d.hatena.ne.jp/Florian/20050921#1127277433)(そういえば、なぜドイチ?)で、飛び入りでちょっとやろうとしていたのはこんなことだったのでした。

SqueakにはAbstactSoundというある意味大変強力なサウンド制御用クラスが存在します。
まぁ、サウンド出力用クラスSoundPlayerがミキシングだのリバーブ(!)だのストリーミングのためにバッファリングだのとやってしまうためにあんまりいい音では聞こえませんが、それでも組み込まれている機能はシンセサイザーとしてみてもわくわくします。なにせ、FM音源にきちんとしたエンベロープですから。
でも、出来合いのきちんとした「何か」はハードウェアの感覚に薄いです。できるものならば、ハードウェアのDACをそのまま叩くぐらいの勢いで音を出すことができるのであれば、きっとそっちの方がハックとして「楽しい」(just for fun)でしょう。
幸い、最近id:propellaさんがSqueakの低レベルサウンドのハンドリング方法を書いてくださいましたので、サウンドの元ネタとなるSoundBufferのインスタンスをうまいこと作ればきっとほぼDAC生叩きに近い事ができるはずです。
あとは、当のSoundBufferをどうにかして作るだけ。
なにせ、鳴らすことさえできれば目的としてはなんでもよかったので、特に音楽的な何かがある訳ではありません。
でも、実は生でDACを叩くと決まった時点でやろうと思ったことが一つだけありました。
それは矩形波です。propellaさんのサンプルがたまたま矩形波だったこともあり、クラシックなゲームミュージックの大ファンである Florian は、妄想をたくましくしていました。ハードウェアのくびきをかなり大きく抜け出した究極のSSG(矩形波音声ジェネレータ)の上に、現代の有り余るCPUパワーをもってすれば、連綿と受け継がれて来たMDXなどの演奏技術をすべて取り込んだ「何か」ができるに違いない、と、つい最近崎元仁の「ガントレットMD」や「とりあえず無茶な曲をPSGで再現しよう!(http://psg.moe.hm/)」などを聞いた上で思っていたのでした。


もちろん、音楽なんてのは手間をかけずに作曲者や演奏者の思った通りの音がならせるのならそれに越したことはありません。そういった意味では、わざわざ自分の手足に矩形波+トラック少なめという枷をかけて音楽を作ること自体には大した意味はないのかも知れません。
でも、もしかしたら制限の中からしか生まれない、あたかも「俳句」のように、少ない情報量から豊かな広がりを持たせることが出来るのかもしれないなぁ、と、勝手に思っています。


……ってのを、先週の週末をかけてやろうと思っていたのですけど、報告を見る限り、イベントでやっていたこととはすごーく浮いてますね(^^;)。
あとで作ろうとしていた内容(の欠片)でも公開します。