バンピートロット(asin:B0007XQ46Y)

上のRP-HJE50といっしょに買ってきました。
なんというか、「世界観が魅力的なシェンムー」ですね(^^;)。何ともまったり系の、日常を進めていくことばかりが優先している(ストーリーは世界観を語るための足がかりにすぎない)って辺りが。
シェンムーはかなり偉大な駄作だったと思いますが(^^;)、これは世界自体が結構ステキに見えて良い感じです。とてもヒロインには見えない、とんでもなく眠そうな声のコニー萌え。あそこまで眠そうだと、マニュアルのイラストは誤りで、妙に演技するポリゴンモデルの方がイメージに近いんだろうなぁ。


しかし、遙か遠景までをまじめに書ききり(ロードが多く、シームレスじゃないのがちょっと残念)、光源処理や水のセルオートマトンインタラクティブにこなし、キャラクターとメカだけはトゥーンシェードと主線処理を行い、モディファイアボリュームがイベントシーンにまで絡んで来るという強烈な描画エンジンが良い感じです。
人やメカが増えたり、ポストレンダリングエフェクトを書けたりすると、途端にフレームレートが下がる「コマ送り上等」な描画スタンスや、それでもちょっとは描画を稼ぐために「ティアリング上等」な画面を見ていると、ものすごい技術力を持ったアマチュアが力業でPCゲームを作っているかのような印象を受けます。
だって、コマ落ちだって、ティアリングだって、さくさくバグ票に切られちゃうもん(^^;)。本気のプロだったら、押し切る自信がなかったらこの方法論では作れないよー。
でも、大好き。おもわず3Dエンジンを作りたくなるぐらいに好きです。


ゲーム自体は、かなりの物量のリソースを効率よく垂れ流している感触が楽しいのですが、これ、ものすごくペイラインが高くない?
凄く宣伝してるし、実際売れてても全然おかしくないゲームではあるんだけど、これが売れない(気がする)世界はちょっと怖いなぁ、と思う今日この頃でした。あ、いや、あちこちのお店では売り切れていたので(回ったのは3軒ほど)、予想よりは売れてるのかもしれませんけど。


あ、でもでも、ちょっとだけ苦言。
ゲームのかなり中核をなすはずの「街角ライブ」のパート、成功と失敗の区別が付きづらい上に、音楽に合わせて操作するとびみょーに外れるのは何とかならなかったのかなぁ……。曲自体は(曲だけじゃなくて、効果音も。「絶体絶命」以来のUSP(http://www.hamakko.or.jp/~usp/)は良い仕事してますねぇ)悪くないのに。