九九の話(id:shortsleeved:20050414#p2)

ちょっと話が外れますが……。


昔、目一杯幼少のみぎり、大層ものぐさだった私は

  • 2x3と3x2は等価である
  • つまり、九九は半分(axbで、なおかつa<=bのもののみ)覚えれば残りは覚えなくても良い

と、馬鹿なことを考えました。
九九だけをやる小学2年生の間はそれで問題なかったのですが、問題は小学3年生になってから。おもむろに「割り算」という概念を「かけ算の反対である」という「計算方法」から教えられたベビーブーム時の教育の所為で、生徒にこんなアルゴリズムを取らせていました。

  • 6/3を計算する際は3xn=6(つまり、3の段)を全件検索して、マッチしたものを採用

ところが、3x2を覚えていなかった私は以下のアルゴリズムを取っていました。

  • 6/3を計算する際には3xn=6もしくは、nx3=6のうち、知っているもの全てを母集団として検索した結果、マッチしたものを採用

すると、以下の順で引っかかるのですな。

  • 1x3(はずれ)
  • 2x3(当たり)
  • 3x3(枝切りで採用しない)
  • 3x4(枝切りで採用しない)
  • 3x5(枝切りで採用しない)
  • 3x6(枝切りで採用しない)
  • 3x7(枝切りで採用しない)
  • 3x8(枝切りで採用しない)
  • 3x9(枝切りで採用しない)

すると、「にサンが六」(2xn=6:この時点で式が間違っている)だから、「答えはサン」(n=3)と答えちゃったりするですな(^^;)。


この話は当然自分で気付いたわけではなくて、周りからの指摘でやっと理解したものです。
当時、しばらくの間小学校の先生や私の親(公文の先生をやっていました)には、割り算の約半分で除数がきっちり答えに出る(つまり、間違い)理由が分からなかったそうです。
あまりに再現性高い間違った答えに詰まって、面と向かって計算問題をやらせた時に、「いちさんがさん、にさんがろく」とつぶやく私を見てやっと気付いたんだそうです。「こいつ、九九を半分しか覚えてない」と(^^;)。
さんざん怒られた私は、仕方なく残りの九九も覚える羽目になりましたとさ。


以上、教訓にも何もならないヨタ話でした(^^;)。