Smalltalk-80環境その他の話

abeeさんの触っていたころのSmalltalk-80のコメント(id:Florian:20040829#c)を読んで。
設計思想にパワーが追いついていなかった感覚はなんとなく理解できます。でも、未来を触っている感触は今よりもずっと多くあったんだろうなぁ、と推測できます。


ちょっと余談ですが。
Florian が、初めて触ったマルチウィンドウ+マルチタスクの世界は、確かHitachi2050だったと思います。1987年頃、学校の近くの日立のショールームに「最新鋭のワークステーションとして置いてありました。
ふだんはログインしていないか、デモプログラムが動いていましたが、たまにコンソールがひらきっぱなしになっていましたので(こっそり)触らせてもらっていました。
バックグラウンドでデモが動いているとそっちにCPUパワーを食われるらしく、あまりの使いづらさはわきにおいて置く(^^;)にしても「これからはこうじゃなくちゃだめだ!」と思ったのをふと思い出しました。
勢い余って8bitマシン(MZ-700)で、TSSのOSのプリエンプション部分だけを作って、キー入力の取りこぼしに悩んでみたりね(^^;)。さすがに、オーバーラップドマルチウィンドウのシステムは思いつかなかったので実装しませんでしたが。
当時の Florian にコンピュータで知識活動の補佐をを行わせるとか、コンピュータ自体が文房具としての意味をもつとか言う思想はほとんど無く、コンピュータはゲームを遊ぶか、ゲームを作って人に見せるか、なんらかの興味を実現するための「おもちゃ」としてしか見ていませんでしたから、当時の Florian がSmalltalk-80環境を見せられたとしても、Dynabookの萌芽ではなく「便利なIDE」としてしか見なかったんだろうなって気はします。
それでも、当時の Florian に見せて「どんな感じ?」とか聞きたいような気もしますけどね。なにか、妙なところが引っ掛かって、今とは違う思想でコンピュータに向かっている Florian ができあがりそうな気がして。
・・でも、多分やっぱりゲーム屋やってるかな(^^;)? ま、来なかったもう一つの未来って事で。