PocketCosmo

オープンソース系でいろいろやっている弟から連絡があって曰く「PocketCosmoってどう?」と。

なんでも、近所の量販店でデモ機が展示されていて、Abaさん http://www.asahi-net.or.jp/~cs8k-cyu/ のNOIZ が動いているのを確認し、えらく感心したとか。ついでに、拡大・縮小・半透明使いまくりの不思議ラウンチャを見てショックを受けた揚げ句が件の言葉に結び付いたようです。

あ、PocketCosmoは、先のAbaさんの言葉を借りればこんなかんじ。

PocketCosmoは、京セラが万を辞して世に送り出す、ターゲットユーザ不明のPDAです。 特長はJavaの高速動作。従来のPDAJavaの常識を覆すスピードで動作します。

簡潔かつ的を射た表現です。まさにこれだけ。これ以上でも、これ以下でもないです。まぁ、所詮特定用途向け端末なので、Javaで作った用途限定のアプリケーションを動かしっぱなしにしておいて、汎用的な作りにはそもそもしないつもりだったのでしょうから、ターゲットユーザ不明なのはメーカー的には困らないんでしょうけど。

そもそもが、JavaバイトコードをおもむろにOS専用のバイトコードに変換し、そのうえで専用爆速VMで動かすという作りなので、JITコンパイルどころかインストール=コンパイルという不思議な内容になっています。つまり、Javaのアプリケーションにもかかわらず、JavaVMの起動やインタプリタループがなくって、いきおいとんでもないパフォーマンスと、とんでもない起動速度になっているですよ。

この不思議OSはintentといい、イギリスのTAO Groupがつくっています。・・あまり聞かない名前ですね(^^;)。

さて、そんな話があったので、最近MP3プレイヤーと化していたPocketCosmoで久しぶりにアプリケーションの転送を。 Florian のPocketCosmoは、盟友まかべひろしさんに長々とお借りしている物で、ここ数年うちで使われ続けて来たものだったのでした。Abaさんのページに刺激されていろいろプログラムつくってみたり。

PCとの転送はPumaTechのIntelliSyncを使います。もちろんPocketCosmo専用のものを。アプリケーションのzid(あーかいぶ)を転送リストに登録して、シンク・・とすると、おもむろにZaurusが自動シンク状態になってしばらくしたらエラーに。それも、「Intellisync for Zaurus」がエラーメッセージを吐くという不思議状態。

あ、いや、確かにSL-ZaurusもPumatechのIntelliSyncを使っていますが、同時にインストールすると、コンフリクトする訳?

結局どうやれば正常に動くのかも分からず、PocketCosmoは放置されています。うーんもう少し時間に余裕があったら原因究明したいんだけどなぁ。やっぱり、intentの方がSL-Zaurus上のJeodeよりもパフォーマンスいいし、おもちゃ作るならPocketCosmoだよね、と。

・・あ、ただ、本格的に業務で使うのは難しいかな? ほら、TAO Groupって、日本のビジネスから撤退しちゃったし(^^;)。