つくば科学万博クロニクル(ISBN:489691886X)

今日まで出ていることに気づかなかったのですが(^^;)、巻頭言に曰く、

本書は、この20年間、ほとんど出版されることがなかった(まったくないと言ってもいい)科学万博について、まとめたものである。

……ないよなぁ、ほんとに。
しみじみ思う三十代前半、茨城県出身の Florian なのでした。あ、今日(物理昨日)誕生日でした。


以前、とあるゲームの企画の世界観を提案した際、「つくばの科学万博チックに行きましょう。手書きでCG風の絵にして、無駄に綺麗な未来風で、テクノポップの音楽つけるの」と言ったら、「誰が喜ぶんですかそんなの」と一言で切り捨てられたっけ(^^;)。
今ならやれる……かなぁ?

走ルンです擁護党のたわごと

純粋にエンジニアリングという観点から見ても、使用者の立場から見てもE231系という電車は実は結構お気に入りです。
走行ノイズにしても、空調ノイズにしても、コンプレッサーのはたらかなさ具合にしても快適でしたし、車内情報や、固目のクッションを使いスタンションポールとバケットで細工した座席はやっぱり便利でいいです(椅子のクッションはある程度堅い方が良いとドイツ車に乗ったりしていると思い知ります)。
なによりも、モーターの定格自体は少ない割にスムースで最高速も速い上に、205系103系(そう、FlorianがE231系の元になった209系に乗り始めたころはまだ103系がたまに混じっていました)よりも通常走行時の揺れは圧倒的に少なかったので、電車に乗っていても苦痛ではないってのが、技術革新の有り難みを実感できました。


なので、特に電車マニアになればなるほど当たり前のように語る「走ルンですバッシング」は、こと私の個人的感想においてはイマイチ理解できません。
ふだん乗らない人が外部からの情報だけ(コストダウンの余波がどうの、とか、紋切り型のデザインだとか)で、自分のイメージだけで語ってるんだろうな、と。
ま、マニアってのは(自分も含めて(^^;))、大局的にはどうでもいいようなことをくどくど語るのが趣味だったりはするので、E231系に対する言われなき(ように見える)中傷に一々目くじらててても、(それ自体は楽しいにしても)全然メリットはないんですけど、マスコミがJRたたきのために捏造した意見の中に「走ルンですバッシング」が含まれていたりするとさすがに引きます。
コスト度外視の夢や郷愁のために書かれた意見を専門家の考察と思われると、この先E231系のような車両の出現を妨げるんじゃないのかなぁ、と憂慮せざるを得ないので。
先に書いた(id:Florian:20050519#1116461979)国土交通省の発表も、そんなマスコミに踊らされた国民のご機嫌を取るために大した考察もなく挙げたものだとしか思えないのです。国民がマスコミの無責任な発言に踊らされなければ、国土交通省もあんな短絡思考をすることはなかっただろうし。


あ、当然の事ながら私の話も「専門家の考察」ではないので100まで信じないように(^^;)。