物語の要件

システム等を納品する時に「つけておかなければならないもの」を「要件」といいます。開発にはいる前に「要件定義」を行って、それに対する見積もりを行うという(順番が逆の場合、「要件」の側で妥協する羽目に)。
で。
ギャルゲー的な物語の要件って何かなぁ、とsolaAngel Beats!を見ていて考えました。ハーレムもの。いいですね。ハーレム(と、田中ロミオが言ってた)。ハーレムである必要はあるでしょう。
Angel Beats!は割と男性キャラが多めなストーリーなのでハーレムって感じではありませんが、実戦に出ている有象無象(と、呼んじゃうぞ。最後まで名前と顔が一致しなかった)はともかく、ゆりっぺと立華さんの両方に振り回される音無という構図になっていました。ガルデモのメンバーはストーリーにほとんど関係しませんでしたし。
solaはヒロイン沢山ですね。個別ルートが作れそうなぐらい。真名が実は「つい最近知り合った」という設定だとは思いませんでしたが(そう考えると、真名が主人公に惚れなければならない理由というのがあちこちにちりばめられてる)、お姉さんである設定の蒼乃、真名の妹であるこより、しょっぱなで「落ちてきた」ヒロインである茉莉、直接主人公と接する場面はなかったことになっている(おまけストーリーでわざわざ「会ってない」と強調されてる)繭子と盛りだくさんです。
蒼乃は主人公の正体に関わってるので外せないし、その存在自体が主人公にベタ惚れでなければならないという理由が物語開始時にあるのはいいとして、茉莉に主人公が惚れる必要は実は物語的にはほとんど無くて、成り行き以上のものはないし、茉莉の側にも実は理由はほとんど無かったり。茉莉と蒼乃は因縁浅からぬ仲なのでこの際仕方ないものとしても。
じゃ、真名やこより、繭子ってストーリー的に必要だったかなぁ、としみじみ考えてみると実はほとんど無かったりして。特に真名。こいつがいなければこよりも自動的にいなくなるし(逆だな、こよりがいるから真名と主人公は会うことができた)。繭子は種明かしをするために必要なキャラクターだとしても。いや、それにしては種明かしせずに去っていったな(^^;)。問題解決してないし。
「ハーレムな設定として主人公を取り合う」設定でなければ物語の要件が満たされない、という暗黙のルールがあるのなら、この無駄なキャラクター配置は仕方ないのかなぁ、とか考えます。
無駄なキャラクター配置といえば「シスターエンジェル」辺りからのキャラものは全部「要件」から導き出されてるのかなーとか。
うーむ、ストーリーから逆算するからおかしなことになるんだな。
ハーレム。いいですねっ(他意はありません)。