小さき勇者たち-ガメラ-

ああ、なるほど。

本来的的な意味での「ガメラ」は金子ガメラよりもこっちの方がずっと近い。

「この石をトトへ」という単純な願いは子供には何も説明しなくても自明だし、誰に言われなくてもガメラは味方であることを知っている。大人の利害や現実とは無関係に子供は自分の願うことを何とか実現しようと走る。

この映画では「ガメラ」は象徴。手に触れ、触ることができてもう二度と会えないこの個体は「トト」。ガメラはきっと来る。それはトトじゃないかもしれないけど。透の所じゃないかもしれないけど。

でも、これが「ガメラ」だよね。

音楽はたまにティンパニーやブラスで怪獣映画風に解説しているところ以外はとっても上野洋子。よくもまぁ、こういう音楽当てようと考えたなー。