Intel ClassmatePC(2goPC)で使ってみる

abeeさんから借りた2goPCに、Willcom D4が壊れてライセンスが宙に浮いているWindows7をインストールしてみました(承前)。


ハードウェア自体はスペイン語バージョンらしく、キーの配置は非常に独特ですが、指が覚えているからといって106日本語キーボードと詐称して使っています。¥まーくがどうやっても打ち込めませんが。キーが足りないのかなー。素直にスペイン語キーボード(キートップと同じ文字が入力される)としたほうがいいような気もしますが、Shift+数字とか、キートップなんか見てないからなー。
解像度は低めですがキーは非常にしっかりしており、文章を打ち込む分にはほとんど困りません。何よりも、余計なハードウェアがついていないのが効いているのか、サスペンドからの復帰が一瞬なのがすごい。約5秒そういや、本来のOSであるところのWindowsXPでもサスペンドからの復帰は一瞬だったな。
ちなみに、いろんなOSをとっかえひっかえして遊んでいますが、Linux系のディストリビューションではサスペンドが成功したことが一度もありません。一般的なACPIじゃなくて、なにかWindowsに特化したハードウェアになっているのかもしれませんね。


ハードウェアのプロパティを見る限りではCerelonMの900MHzに915GMチップセットを使用した今で言うところの「ネットブック」に近いハードウェア構成なのですが、さすがにちょっと古いチップセットなので、AEROは対応していませんでした。まぁ、シェーダ自体をつんでいないはずなので当然といえば当然ですが、ちょっと残念。Aero切るとWindowsVistaと似たような描画の感触になります。もともと、Windows7のハードウェア要求よりも低いので(最低でも1GHzのCPUということになっている)、きれいに動いているのがめっけもんですね。なにせ、このチップセット用のドライバがインストールメディアに入っていないぐらいの物なので。
もちろん、こんな一般的なハードウェア用のドライバを用意していないわけではなく、WindowsUpdateをかけるとビデオとオーディオのドライバを自動でインストールしてくれます。WindowsUpdateは初起動時に勝手につなぎに行くので特に何かをする必要はありませんでした。マイクやカメラですらも標準で使えるとは思わなかった。さすが。
しかし、それよりもショックだったのが解像度。2goPCの初代バージョンなので、液晶ディスプレイが800x480という変な解像度になっているのですが、Windows7側の画面プロパティでは選択肢が出るのに、Intelの画面プロパティではこの解像度がそもそも存在しないということ。その上、一度妙な解像度にしちゃうと直すのがすごく大変でした。いや、なんとかなりましたけど。解像度が低いのは特定のソフトを使うとき意外は「フォントを小さくする」というクイックハックで何とかなりますけど。ちなみに、Windows側の持っているDPI変更機能は無効化されて使えませんでした。残念。というか、大きくすることはできても小さくすることはできないんね。知らなかった。


あれ? まてよ、IntelのAtomNシリーズって915後継のチップセットじゃなかったっけ? ってことは、Windows7のハードウェア要求を満たしてないのか。AtomZシリーズは出す出すいいながらなかなかでないし(出ても、Windows使ってなかったりするし。RAM512MByteでは現代のWindowsは動かないなぁ)、Windows7は前評判の割には制限環境では使われないのかもしれないな。ま、それでもMS的には困らないんだろうなぁ。
とはいえ、とりあえず直前に使っていたUbuntu9.10よりは快適に使えます。Ubuntuも(というか、GNOME)ハードウェアアクセラレーション使いまくりでウィンドウがぷにぷにしていて楽しかったですが。GNOMEのウィンドウって絶対ゴムか何かでできてるんだぜ、あれ。視覚効果をONにしないと楽しめませんが。Linuxカーネル部分は小さいのでディストリビューションによってはすごく重くなったり軽くなったりするので、一般的なことは言えませんが、UbuntuWindowsよりも要求スペック高めだと思うなー。とりあえず、まったく同じハードウェアであればUbuntuの方がOSに割かれるCPUなどのリソースは多い気がします。そう考えると、NetWalkerはよくやってるよなー。CPUパワーは非常に制限されてるはずだし、RAMも少ないわけだし。
あと、WindowsというOSの名称にもかかわらず、Window使っていません。いつでも全画面モード(それでも、収まりきらなかったりする。ダイアログとか)。GUIGNU Screenを使っているかのような気分です。PDAでマルチウィンドウを使っているものもほとんど見かけませんし(昔のTiPOくらいかなぁ)、狭いディスプレイを有効に使おうとするとウィンドウ装飾は邪魔かな、やっぱり。


そうそう、昨日も書きましたが、一番苦労したのは「DVDを起動デバイスにする」ことでした。F11キーを押してBIOS設定画面に入る必要があるのですが、このタイミングがえらいシビアで何度も失敗しました。また、「F11でブートデバイスの変更」という表示が出るのもほとんど一瞬なので、これを見極めるまでに非常に手間がかかりました。まぁ、本来はユーザー(って、子供ね)がBIOS設定画面に入ることはありえないのですが。
ともあれ、そんなこんなで使っています。でも、これで開発はしづらそうだなぁ。特に括弧が妙なところにあるし・・。