ゲームクリエイター予備軍

曲がりなりにも、ゲームの実装をずっとやっていますので、自分のことはゲームクリエイターと呼んでも罰は当たらないと思います(クリエイターかどうかは微妙か?)。
当たり前ですが、私の弟子達はゲーム業界を志望しています。志望してないとやばいんだけど。志望してるよね?
私が教えている魔法学校は、ゲーム系じゃない魔法学校のゲームコースとは教育方針が違います。業界就職率も全然違いますし、当然ながらきつさ(本気さ、といっても良いかも)も全然違います。
ゲーム系じゃない魔法学校のゲームコースの存在意義は認めます。コンピュータを職業として使っていこうという動機付けにゲームを使うのはありでしょうし、何かの間違いでゲーム業界に引っかかったらラッキーでしょう。そこまで本気じゃない人にはあんまり来て欲しくないけど。どうせすぐに脱落するだろうし。
なので、何かの間違いで来ちゃった非ゲームクリエイター予備軍はかわいそうな目を見ます。何でこんなきつい目に遭わされてるのかと。魔法学校ってのはもっと楽できるもんじゃなかったのかと。
魔法学校側も、学生側も不幸なので、できればそんな子には来てもらいたくない、というのが本音です。学生がいくら金づるに見えたとしてもね。


という超スパルタな所にいる割に、学生達が最近あんまりがつがつしてないような気がするんですよね。最近って、ここ5年くらいって事ね。短いスパンじゃなくて。
や、スパルタ自体は変わってないんですよ。教育の質も、世に出た後の評判を聞く限りでは落ちてない。就職率はここしばらく最高値を保ってます。大手にいく人数も年々増えています。
たとえば、そうだなー。「就職」が「あがり」のような雰囲気になっているというか。就職じゃなくて、「就社」と言った方が良いかも。今時終身雇用の世界でもあるまいし、就職すれば目標が無くなるなんて事はないはずなんだけどなー。
たしかに、どこでも良いから業界に潜り込め。潜り込んだらあきらめずに下積みを続けろとはよく言ってるんですが、下積みと就社では天と地ほども違うというか。
作りたいもの、無いのかなぁ。「ゲームに関わる」事だけが目的で、何か具体的なヴィジョンは持ちづらいのかなぁ。
確かに産業として大きくなっちゃって、個人が関われる範囲はものすごく小さくなっていますが、それでもなにか、こう、絶対譲れない所みたいなものが、昔はあった気がするんだけど。
それとも、当時はまだ私が若かったから、彼らがそう見えただけなのかなぁ。


真相は謎です。観察者が固定してないのは面倒ですね。