Windows CEの話

Windows CE(for Dreamcast)(ほんとは開発コードがあるんだけど、たぶん守秘なのでふせておきます)は、セガのライブラリに比べると相対的に出来が悪かったですが、Windows CE自体はそんなに嫌いでもありません。
DirectXは使い物になりませんが、組み込み用OSとしていろんなものをすっぱり切り捨てているメモリマップは好感が持てますし、DLLのメモリへの常駐やプロセスの考え方もいいと思っています。
愚直に使うとリアルタイム性がほとんどとれないのは組み込みOSとしてどうかとは思いますが(しかし、MSは非リアルタイムOSをどうゲームで使うつもりだったんだろう?)、制限環境での最大パフォーマンスを何とかだそうとしているカーネルの作りは感心しました。
WindowsMobileとして使われているPDA向け環境もさほどきらいではないです。いい加減設計が古いので、何で今時のCPUにこんな制限があるのかという不思議な仕様はいくつかありますが、しばらくは直らないんだろうなぁ。小さいアプリを必要なところだけ使っていればさほどパフォーマンスも悪くないです。Office Mobileシリーズも、今思うと起動時間とかよくやっていたと思います。Willcom D4MS Officeなんか使おうって気にならないもん。重すぎて(ちなみに同じ理由でOpenOffice.org3も使い物にならない)。
あと、巨大なアプリじゃなければ.net Compact Frameworkも悪くないです。JIT最適化はいまいちみたいですが(と、MSがXNAのプレゼンで言ってた)、VMインスタンスの起動も素早いですし、メモリ効率も悪くないです。
ただ、見るからに過渡期のOSなんだよなー。Win32はまだ未来を見て作っていたのがあちこちに見て取れるのですが、Windows CEは開発時点の「今ここ」の制限環境以外には興味ないのが見て取れるんだよねー。Windows CE7.0でいろいろ解消されるという話だけど制限を取っ払うとWin32になっちゃうんじゃないのかなぁ。
だったらUnixの方がいいなぁ(結局そこかい)。